KENYA

ケニアという国

ケニアはアフリカ大陸の東側、エチオピアとタンザニアの間に位置する。アフリカの中でも経済発展が進んでいる国の一つで、首都ナイロビには高層ビルが立ち並び、M-PESAという携帯電話で送金や支払いができるマネーサービスがGDPの50%を超えるなど、テクノロジーも発展を見せている。ケニア南部のモンバサ港は、東アフリカ最大の国際港湾として自国に加え周辺国の貿易の要所としても機能している。政治的には長くイギリスの支配下にあり、1963年に独立。公用語としてスワヒリ語とともに英語が話されている。主な農業生産物は紅茶、切り花で、コーヒーは全体の約4%に過ぎない。

ケニアのコーヒー生産

ケニア山をはじめ多くの火山を擁し、栄養豊富な火山灰土の赤土、標高、気候などコーヒーの生育には理想的な環境を有する。またコーヒーの起源エチオピアの隣国でありながら、コーヒー生産が始まったのは約100年前という比較的新しい生産国である。生産地としてはケニア山の裾野にあるニエリ地区、エンブ地区などが有名で、いずれも首都ナイロビから車で三時間ほどの距離にあり、都市化による農地の消失が懸念されている。